アタシがお風呂から上がると陸の姿はなくてコタツの中や寝室そして押入れの中までチェックする。



あれどこに隠れてるんだろ。。



ベッドの布団を捲り上げたところで後ろから声がした。



「何やってんの?」



「えっ・・陸が隠れてるのかと思って。。」





「そんな子供みたいな事しないって。。」



陸の右手にはコンビニの袋がぶら下がっていた。



必死で探してる姿を見られたのかと思うと恥ずかしくなる。




「何買ってきたん??」




「デザート。これアズさんの分ね。笑」



それはアタシの好きなプリンだった。


一回しか言ってないのに覚えていてくれたことが嬉しくて陸の頭を撫でた。




「また子供扱いして」




「だって子供やん。笑」




「違うよ」




「違わなぃ」




そういい終わる前にアタシの唇は陸の唇にふさがれた。





苦しい。。。




息ができない。




そしてそれは前の優しいキスじゃない大人のキスに変わった。




んっ。。




何秒。。何十秒。。



もしかしたら何分かも知れない。




長い長いキスが終わったときアタシの意識は朦朧としていた。




「ねっ?」



そう言って陸はソファに座ってアイスクリームをおいしそうに食べていた。



アタシはまだ何が起こったのか分からなくてその場から動くことができなかった。





ちょっと。。待ってよ。。



何これ。。




今までしてきた中で一番激しくて優しいキスだった。





「アズさ~んこっち」



そしてまた陸のペースで時間が流れ出した。