「じゃあ俺お風呂入れてくるね」



「うん」


周りから見るとアタシ達はどういう関係に見えるんだろう。。


やっぱり兄弟?



「ねぇ?」


「ん?」


「やっぱり後ででいい」



「気になるから言って~」



「嫌~」



陸から聞き出そうとしているのにいいタイミングでお風呂の沸いた音が鳴った。



「どっちが先??」



「俺は一緒でもいいよ。笑」



そんな毎回毎回引っかからないって。。



「じゃあ陸先にどうぞ」



「・・分かったぁ」



陸が浴室に入っていくのを確認してアタシはベランダにでた。



お気に入りの赤いウッドデッキに座りタバコに火をつける。


今年こそは禁煙しようと毎年思う。


でもこうやって止められていないアタシの意思の弱さに情けなくなった。






なんかここに座るの久しぶりだな。。


ここから見る夜景は本当に綺麗でこの部屋に決めたことは間違いじゃなかったと思った。




夜景を堪能し吸い終わったタバコとライターを持って立ち上がると後ろにはスェットを着てバスタオルで頭を拭いてる陸の姿があった。




「アズさん!!」



「ん?」



「タバコ。。ダメだって」




「あっ。。。うん」





陸はそんなアタシからタバコとライターを取り上げて部屋へと入っていく。






「今日から禁煙してくださいっ!!」




「えっ。。無理。。」




「無理じゃな~い」




「陸は吸わないの?」




「高校生ですから。」




「あ、あ~まぁ。。」



正直最近の高校生なんてみんな吸ってるものだと思っていた。



でもそうやってちゃんとしている陸がいいなぁっと思った。




そんな事を考えている間にタバコはゴミ箱へと捨てられた。




「はい。アズさんお風呂!!」



「は~い」