「陸、ここに来てまだ10日くらい?」




「うん」



「それにしてはやけに仲良さそうやし。。笑」



遥がアタシと陸の顔を交互に見る。




「アズさんは弟のように可愛がってくれてるもんね~」



そういいながらコタツの中でアタシの足を蹴ってくる陸の足を蹴り返しながら、アタシもここぞとばかりに反撃した。




「陸はクラブで会った女の子といい感じやもんね~」




そう言うアタシの顔を陸は不思議そうに見た。


何?とぼけちゃって。。



「え~陸モテモテやん。笑」



そう言う遥の言葉にも陸の反応は薄い。





「ねぇ。なんか勘違いしてない?」




「何が?」




「アズさんの言ってる意味が分かんないけど。。。」




じゃあ携帯見せてみろぉ!!


そう思う感情を抑えながら変わらない口調でアタシは話す。




「めっちゃ積極的な女の子でハートでいっぱいのメールとか送ってくるんだよぉ~」



そういうアタシに陸が携帯を差し出す。



「じゃあ見てみれば?」





差し出された携帯を手に取らないアタシの代わりに遥が嬉しそうに取り上げた。




そして受信BOXを開けてその子からのメールを探す。



知りたいような知りたくないような。。。



そんな気持ちで遥がそのメールを見つけるのを待ってるアタシの方を見て陸が笑う。






何?



その意味深な笑い。。



「女の名前ないよぉ~」



そういって遥はアタシに携帯を渡した。




こんなチャンスもうないかも。。


端から端までチェックしてやるぅ!!




そう力を入れてアタシは1ページずつ遡っていった。