「俺でよかったら悩み相談受けようか?笑」
そういって顔を近づけてくる陸を避けるようにアタシはトイレへと席を立った。
バレてる?
バレてない?
バレてる?
あ~!!!!
頭がおかしくなりそう。
でもいつまでもここに入ってる訳にもいかない。
アタシは覚悟を決めてリビングへと戻った。
「お帰り。笑」
「あ。。うん」
「っで?」
「えっ?」
「好きな人!この間の上司?」
あ~そういう展開かぁ。。
でもここで陸が好きなんて言えない。
「ねぇ!」
「言わない」
「ふ~ん」
納得の言ってなさそうな陸は残ったケーキを冷蔵庫に片付けにいく。
そしてアタシの方をチラっと見て意味深な笑いをしてソファに座った。
アタシはなるべく陸の方を見ないようにしてソファの下に置いてあるクッションに座った。
「なんでここじゃないの?」
陸の隣の開いてるスペースを叩きながら陸が笑う。
「下の方が落ち着くから」
「ふ~ん」
お互い何も話さずにテレビを見ていると遠くの方でアタシの携帯が鳴っているのが聞こえた。
アタシは椅子の上に置いていたカバンの中から携帯を取り出す。
ディスプレイには中山さんの名前。
出にくい。。
でも出ないと変に怪しまれるし。。
はぁ。。。