「どれにしよう。。」
そう悩む陸はやっぱりアタシの好きな陸でアタシの心は揺れる。
はぁ。。。
大きく溜息をついて紅茶を一口飲んだ。
アタシが陸の事が好きだなんて本人は絶対分かってない。
だったら電話の相手聞くくらい大丈夫だよね?
おいしそうにケーキを食べる陸を見ながら小さく深呼吸する。
よしっ。
「陸?」
「ん?」
「電話の相手ってどんな人?」
一瞬フォークを持つ手が止まる。
怖い。。
「あ~なんか昨日クラブで初めて会ったんだけどすごく気に入られちゃって。笑」
「あ~そうなんやぁ。。何歳くらい?」
「何歳だっけ?大分年上じゃないかな?弟みたいって俺の事いってたから」
「へぇ~陸はその人のこと好きなん?」
「好きだよ。笑」
もうここまでで限界だった。
ケーキの味なんて分からないし喉を通らない。
相変わらずおいしそうにケーキを頬張る陸を見てアタシはまた大きく溜息をついた。
「アズさん、なんか今日変だし。。」
変って。。
そうだよね。。
26歳のホワイトクリスマスに告白もしてない年下の男の子に間接的に振られたアタシはどうしたらいいんだろう。
泣くこともできなければ誰かに聞いてもらうこともできない。
アタシはスプーンで紅茶を何回も何回もかき混ぜながらボーっと陸の方を見てた。
そんなアタシを見て陸が笑う。
「ねぇ。笑」
「な~に」
「恋の病ですか??」
え~!!!!
バレてるの??
もう消えてしまいたい。。