プップー
あっ。。
アタシは普通に中山さんの車の横を通り過ぎてた。
運転席の窓が静かに開く。
「普通に通り過ぎたし。笑」
「すみません。。笑」
中から助手席のドアを開く。
車は赤のボルボ。それがこの人にはまた似合う。
どうしてもこの型とエンジン音がよくてあえて古いボルボを選んだと昔言っていたのを思い出す。
その話を聞いた時にアタシの考えと全く同じでやけに嬉しくて二人で盛り上がった。
でも乗るのは初めてで興味津々のアタシはいろんなところを開けていく。
「高崎、勘弁してくれよぉ。変なものでてきたらどうすんの?笑」
中山さんに限ってそんな事は絶対にない。
きちんと整理された車内見ながらまたアタシの中で中山さんに対しての尊敬と憧れが増した。
「いい匂い」
「それ香水。俺仕事上、体にはつけられないから車に芳香剤代わりに置いてんの。笑」
「あーなるほど」
「映画上映までまだ時間あるから飯行く?」
「はいっ」