「ちょっと。。」



「いいからいいから。笑」



アタシの心臓の音が陸に聞こえるっ!!


力いっぱい離れようとしてもやっぱり相手は男でそう簡単には離れられない。




「陸~!!もう~」



「引っ付いてる方があったかくない?」



「まぁ。。」



「じゃあ今日から俺もここで寝るからぁ~」




そういって陸はアタシにいじわるそうに微笑んで寝室を出て行った。



はぁ~。。


息できないかと思った。。



まだ胸がドキドキしてる。




陸がここにきてからアタシの心臓のスピードは上がりっぱなし。



このままじゃ寿命が縮まるって。。



でも陸との空間がいつの間にかアタシにとってすごく居心地のいいものに変わろうとしてた。




「アズさ~ん」



「何~?」



「朝だから少し音量あげていい?」



「ええよ」





リビングからはアタシの知らない洋楽のヒップホップが聞こえてくる。



ベッドから少し体を出し開いてるドアの向こうに見える陸を見る。



楽しそうにレコードを回す陸にまた胸が熱くなる。




今日のクラブイベントで女の子達が陸に心をときめかせるのが想像できた。




なんか嫌かも。。




そんなこと陸にいったら絶対どん引きだよね。。



あ~もう泣きたい。



アタシは毛布を被ってベッドにうずくまった。