『もしもし?』


『もしもしアズさん?ちょっと俺の事無視してない?』


『あ〜ごめん。それより陸、緊急事態発生!!今どこ?』


『何?今駅だよ』


『迎えに行くから待ってて』


『分かった』




アタシは駅へと急ぐ。この時間は車が混んででなかなか前に進まない。



マキ何時頃なんだろ?



部屋は陸が来てからは綺麗に片付けるようにしているから大丈夫だし。。



あっマキが好きな料理を作ろう!!



あとは。。あとは。。。



あ〜やっぱり陸かぁ。。。泣







プップー



クラクションの音でアタシに気づき陸が走ってくる。



「アズさんお疲れさまぁ〜。」



そんな甘い言葉も優しい笑顔も今は無理。




「陸?アタシ達ってどういう関係?」




「えっ?何?告白??」



陸の言葉に今自分がどれだけ大胆な言葉を言ったか気づく。



一気に体の熱が上がる。




「いゃ。。そうじゃなくって。。」




今までの勢いもすでになく声も小さい。




「俺とアズさんの関係かぁ。。う〜ん。


俺の片思い??とか??」




えっ?





完全に今アクセルを踏み外した。



言葉も出てこない。




「アズさ〜ん?」




顔を近づけてくる陸を必死に手で押し返す。




「今は冗談いってる場合じゃない」




「冗談じゃないけど。。。」





陸の方を見る。



その顔はアタシの想像していた顔じゃなかった。