アタシはポケットの上から手で押さえ震えがおさまるのを待った。


さすがに今携帯を取り出す勇気はアタシにはない。


ただただPCと伝票に向かい合う。





「う~アズさんお昼いきましょ~」


「うん。」



今日も食堂の暖かい場所を陣取り食券を買いに行く。


あっ。中山さんいるし。。


女の子に囲まれてる中山さんに話かけるのはちょっと怖い。



また一人になった時にしよう。。



「ようちゃん今日何食べるん?」



「あ~うどんとか。アズさんはいつものでしょ?笑」




「う~ん今日は変えようかな。」




そう言いながら買った食券はやっぱりいつものAランチ。


一度食べておいしかったからその日からずっとこれを食べ続けている。



白身魚にハンバーグ、あとコロッケとライスが少しずつお皿に並んでてなかなかおいしい。


それで680円は金欠のアタシには有り難い。





『いただきま~す』



ハンバーグを口にした瞬間後ろから声がかかる。



「ここいい?」



中山さん。。。



「どうぞぉ~」



アタシより先にようちゃんが椅子を引いてあげていた。