「高崎ちょっと。」


「あっはい」


あ~いきなり遅刻バレた??


なるべく部長と目が合わないように下向き加減で一番奥の席へと向かう。


「スミマセン。。。」



「お前、まだ何も言ってないうちから謝るなよ。笑」



「あっ。。はい。。」



少しの沈黙が怖い。



「お前、4月から中山の下につけ」



「えっ?」



「中山からのご指名」



「中山さんからの?」



「あぁ。あっちは経理だけじゃないからいろいろ大変な事もあると思うけどやりがいのある仕事だと思うし、中山にいろいろ教えてもらえな」





「・・・・」




「不満?」




「いえ。。」




不満なんてない。でも中山さんからの指名って何?

あの人の下につくっていう事は毎日一緒に働くって事??




そんなの仕事になんてならない。



・・どうしよう



まぁまだ日はあるし、そんなに深く考えなくても。。。ねぇ。。





「高崎!!いつまで浸ってるんだ?笑


そろそろ自分の席に戻ってくれ」




「あ、はい。」




アタシは放心状態のまま席へと戻った。