「いいよ!」
「ええから!!はいっ」
「も~アズさん!!俺、絶対受けとらないよ」
そういって二人とも受け取らないまま封筒はテーブルの上に置かれた。
「あっ陸時間やばいっ!!」
二人で洗面台を奪い合う。
「陸~アタシは化粧にも時間いるから先に行かせて~!!」
そんな事を叫び合いながら用意を急ぐ。
今日はさすがに歩きは無理。
アタシは車の鍵を持って先に部屋を出た。
「陸、鍵閉めてきて」
「えっ??・・・うん!」
駐車場の車のエンジンをかけ陸の高校の場所をカーナビで詮索する。
よしっ完璧っ!
マンションの入り口に車をつけるとすぐに陸が下りて来た。
「乗って!」
「まじいいの?」
「うん」
そして時間ギリギリの中、陸の高校へと向かった。
途中たくさんの高校生を抜かしていく。
「男子校??」
「そうだよ」
それを聞いて安心した自分がいた。
アタシ一体何を考えてるんだろ。。