何?この変な感じ。。
アタシの斜め前を歩く制服の男の子を後ろから見つめる。
そしてその視線に気づいたのか陸が振り向いた。
「アズさんっ仕事頑張ってね〜」
「陸も学校頑張って」
そういってアタシ達はお互いのホームへと別れた。
結局今日も駅まで歩く事ができた。
陸のおかげで、決意したことを実行できている。
「アズさ〜ん」
向こうのホームから陸が大きな声で叫びながら手を振る。
恥ずかしいって。。
周りには通勤通学の人達がたくさんいて視線が痛い。
「アズさんって!!」
「何??」
アタシは口パクに近いくらいの小さい声で陸に返事する。
その時携帯が鳴った。
『もしも〜し俺。笑
電話すればよかったんだね』
『そうだね。。』
無理。。ついていけない。。
これは高校生パワー??
『今日はアズさんの料理が食べたいな』
『分かった。陸、電車きたよ』
『は〜い。いってきま〜す』
『いってらっしゃい。笑』
先に陸の電車がでてホームに残されたアタシは顔を上げる事ができなかった。