今日も目覚ましの音が激しく鳴る。
ん〜。。背伸びをすると目の前には一人の男の子。
「おはよ」
「あっ。
・・・おはよう」
「アズさんスッピンも変わらないね。カワイイ」
朝からこの子は。。
このままじゃ体が持たないよ。。
「アズさん、コーヒー?」
「アタシ紅茶派なんだ」
「俺も」
そういってポットのお湯を入れる陸はやっぱりカワイイ。
「あっ毛布ありがとう」
「いいよ。陸何時に出れば間に合う?」
「う〜ん7時20分くらいかな」
「アタシも。」
「じゃあ一緒に駅まで行こうよ」
人懐っこい笑顔に思わずうなずいてしまう。
陸と一緒に歩いてても弟にしか見えないだろう。。
制服に着替えるとやっぱり高校生に戻る。
「あっ、アズさん携帯だして〜」
「あっ。うん」
赤外線受信で陸のメルアドと電話番号が入ってくる。
「アズさんのも〜」
「はいはい」
「やったぁ〜アズさんのメルアド~!!」
そう言いながら陸は携帯を嬉しそうに見る。
「そろそろ行くよぉ~」
「は〜い」
そういって二人で部屋を出た。
「アズさんカバン。」
「ん?」
「俺が持つ」
「ええよ」
「ええよ。笑」
そう笑いながら陸はアタシからカバンを取り上げた。