浴室から聞こえてくるシャワーの音にドキドキしながら鏡に映った自分の顔を見た。


アタシ何考えてるの?



「アズさ〜ん上がったよ。バスタオルある?」


「あ〜ごめん!!」



タオルを持って浴室に向かうと体を洗う小さいタオルで下半身だけ隠してる陸の姿に慌ててリビングへと戻る。



「そんな照れなくても。笑」



細身の体に筋肉はちゃんとついてる。。


子供なんかじゃない!!



あの体は大人の男だった。。




クッションを抱きしめてうずくまってるアタシの前に敦のスウェットを着た陸が立つ。



「アズさんも入ったら?」



「えっ??」



「大丈夫。覗いたりしないから。笑」




バスタオルで髪の毛を乾かしながらテレビを見てる陸を後ろから見るアタシ。。





はぁ。。


小さく溜息をついて浴室に向かう。



陸は17歳。


高校2年生。




ダメだ。。


最近、男に対しての免疫がなくなっているだけ。



まだ心臓の動きが早い。。




いつもは寝るときノーブラのアタシもさすがに今日はつけた。




そして緊張しながらリビングに戻ると陸はもうソファの上で寝ていた。



そっと顔を覗きこむ。



・・・カワイイ顔して。



汚れてない、そんな綺麗な顔で陸は寝ていた。




ベッドに連れて行こうとしたけどさすがに相手は男の子、アタシ一人の力では到底無理で今日は毛布をかけてその場に寝かしておくことにした。