食堂へ残りのケーキを取りに行く。


残り3つも食べれそうにもないけどここに置いていく訳にはいかない。



電車の時間。。。


急げば次のに乗れそうかな。



アタシは少し早歩きで駅へと向かった。


今年はいつもより少し寒いような気がしていた。



空を見上げると小さい粉雪が舞っている。



やっぱり。。。




こんな日に車で来てないアタシはついてない。



そして後1歩という所で電車にも乗り遅れた。




あ~最悪。。



なんか今日はやっぱりついてない。





夕ご飯どうしよう。。



誕生日っていうのに一人。。



なんだか急に寂しさが込み上げてくる。




それでもお腹は空く。


デパ地下でお惣菜でも買って帰ろう。。


たまには贅沢してもいいよね。。






普段買っているスーパーなんかと比べ物にならないくらい一つ一つの値段が高い。



アタシがあんなマンションに住んでいなければもっと裕福な生活が送れてるんだけど。




いろんな惣菜を少しずつ買って電車に乗った。



そして降りたらまた歩き。



もう絶対明日からは車で行こう。



アタシの決意は結局1日も持たなかった。




部屋のドアを開けても待っていてくれる人もいない。



そんな真っ暗な部屋に留守電のランプだけが赤く光る。




『アズミ~誕生日おめでとう。近いんだからたまには帰ってきなね』




お母さん。。



本当は実家でもよかった。でもやっぱり自立っていうものがしたくてわがままいって一人暮らしを始めてもう4年になる。




なんか。。帰ろっかな。。



最近そう思うようになってきた。。