アタシのカバンから携帯を取り出したマキはリダイヤルから陸に電話をかけた。
そしてイライラした顔でおつまみを食べながらすぐに電話を切った。
「圏外」
「じゃあもうクラブに戻ったんかな。。」
アタシは携帯をポケットに入れてトイレに立った。
カウンターでまだ寝ている中山さんの顔を見ながら後ろを通り過ぎようとした時大きな着信音が店に響いた。
陸。。
アタシは鳴り続ける携帯を見つめたままその場に立っていた。
「高崎?」
「あっ。。スミマセン起しちゃいました?」
「いいよ。それより電話いいの?」
「・・はい」
そうしているうちに電話は切れた。今、陸の声を聞くことは怖かった。
それが本当の事でもいい訳でも聞き入れる自信がなかった。
「中山さん大丈夫ですか??」
「ん?」
「酔いつぶれるなんて。。」
「あぁ。。まぁたまにはな。笑
お前こそ大丈夫?泣きそうな顔して」
そういって頭を撫でてくれる中山さんに安心感を感じた。
「俺ならお前の事悲しい思いさせへんのにな。」
そういって中山さんはアタシを優しく抱きしめてくれた。
一瞬中山さんなら何も考えないで幸せになれるかも。。。そんな事を思っていた。
アタシはうちに帰る勇気がなくてマキのうちに泊まらせてもらう事にした。
そしてフラフラの中山さんは亮さんのうちに泊まる事になって4人で亮さんの車に乗った。
「なぁ六甲でも行く?」
亮さんの案で車は六甲に向かう事になった。六甲の夜景の綺麗さは地元の人間なら誰でも知っていてカップルなら一度は行ったことのある場所だった。
後部座席の中山さんはアタシの肩に頭を乗せて眠っている。それを起さないようにアタシは窓の外を見ていた。
マナーモードにしていた携帯が赤く光る。
アタシはそれを取り出すこともなくそのままにしていた。
「寒い~」
2月の六甲は危険なほど寒くて薄着のアタシ達は車から降りることなく車の中から外を見ていた。
そしてイライラした顔でおつまみを食べながらすぐに電話を切った。
「圏外」
「じゃあもうクラブに戻ったんかな。。」
アタシは携帯をポケットに入れてトイレに立った。
カウンターでまだ寝ている中山さんの顔を見ながら後ろを通り過ぎようとした時大きな着信音が店に響いた。
陸。。
アタシは鳴り続ける携帯を見つめたままその場に立っていた。
「高崎?」
「あっ。。スミマセン起しちゃいました?」
「いいよ。それより電話いいの?」
「・・はい」
そうしているうちに電話は切れた。今、陸の声を聞くことは怖かった。
それが本当の事でもいい訳でも聞き入れる自信がなかった。
「中山さん大丈夫ですか??」
「ん?」
「酔いつぶれるなんて。。」
「あぁ。。まぁたまにはな。笑
お前こそ大丈夫?泣きそうな顔して」
そういって頭を撫でてくれる中山さんに安心感を感じた。
「俺ならお前の事悲しい思いさせへんのにな。」
そういって中山さんはアタシを優しく抱きしめてくれた。
一瞬中山さんなら何も考えないで幸せになれるかも。。。そんな事を思っていた。
アタシはうちに帰る勇気がなくてマキのうちに泊まらせてもらう事にした。
そしてフラフラの中山さんは亮さんのうちに泊まる事になって4人で亮さんの車に乗った。
「なぁ六甲でも行く?」
亮さんの案で車は六甲に向かう事になった。六甲の夜景の綺麗さは地元の人間なら誰でも知っていてカップルなら一度は行ったことのある場所だった。
後部座席の中山さんはアタシの肩に頭を乗せて眠っている。それを起さないようにアタシは窓の外を見ていた。
マナーモードにしていた携帯が赤く光る。
アタシはそれを取り出すこともなくそのままにしていた。
「寒い~」
2月の六甲は危険なほど寒くて薄着のアタシ達は車から降りることなく車の中から外を見ていた。