いつもの店員の女の子に連れられカウンターに座る。


「今日はビールですか??」



「うん」


「俺は運転あるからウーロン茶でっ」



確かに。。。






陸がトイレに席を立ったあと店員の女の子がドリンクを運んできた。



「あのぉ〜。。」


「ん?」


「スミマセン。。。彼氏さんってDJされてませんか?」


「あ〜そうみたい。笑」


「やっぱりそうですよねっ!!明日も回されますよね??」


急にテンションの上がったその子は戻ってきた陸に気がついて奥に入っていった。陸の事知ってるんだ。。


でもその事を陸には話さなかった。




「何食べる?」


「なんでも〜。今日俺おごるっ。バイト代はいったし」



「ええって」


「おごるって!!」




こういう時の陸は何を言っても引かないのは分かっていたから今日は陸におごってもらう事にした。



から揚げや焼き鳥。。高カロリーな食べ物がどんどん運ばれてくる。



「明日絶対来てよ」



「うん」




きっとあの女の子を行くんだろうな。。

陸と年が変わらない子達が溢れている所へ踏み込む勇気は相当いる。




でもマキと遥が一緒なら大丈夫。。そう自分に言い聞かせた。




帰りは二人で自転車を押しながら部屋へと戻る。



久しぶりに高校の事やアタシの仕事の事をゆっくり話した。でもまだ中山さんの下についている事は話せなかった。




小さな誤解からアタシと陸の関係が壊れるのが怖かった。



「アズさん今日Hしよぉ〜」



「あ〜生理。笑」



「まじで〜??」



「うん。」



本気でへこんでいる陸を横目で見ながらアタシは笑っていた。


そしてそんなアタシを見て陸も笑う。



坂道を少しあがると綺麗な夜景が下に見える。そこに立ち止まりガードレールから体を乗り出して二人でその景色を見ていた。