「おはよう」
「あ~弁当!!」
「うん」
いつもより1時間早く起きたアタシはフラフラだ。
まだ頭はぼーっとしながらも二人分のお弁当を作っていた。
そんな姿を見て陸はケラケラ笑う。
「無理しなくていいのに。笑」
「大丈夫だって。。」
「そうは見えないけど。笑」
アタシがおかずを入れている横で陸は二人分の紅茶を入れてくれる。
「あ~!!できたぁ。。」
「ありがとっ」
陸の用意してくれた紅茶とトーストを二人横に並んで座り食べた後今日も洗面台の争奪戦が始まった。
毎日毎日同じことの繰り返し。
周りから見ればガキが二人でジャレているようにしか見えないだろう。
でもアタシはそれを楽しんでいた。
時間に余裕がある日は駅まで歩く。
荷物は陸が持ってくれて車道側を歩いてくれる。
そんな少し大人ぶった陸もかわいくて後ろから抱きしめたくなった。
「じゃあね~」
別々のホームへと別れたところでアタシはマキと遥にメールを打った。
そう、例のオールイベントのお誘いメール。
初めから期待なんてしていないし断ってくれるほうがアタシ的にも助かった。
満員電車の中でアタシのポケットの携帯が大きく震える。
でもこの中でそれを取り出す余裕はなかった。
はぁ。。。
電車を降りるとみんなの歩行の邪魔にならないところで止まり期待しながら返信メールを見た。
えっ??
遥からの返信メールはノリノリの参加メールだった。
妊婦だよね??
アタシは会社へと歩きながら遥に電話することにした。