カーテンが開いたままの寝室はライトアップされた夜景の光でほんのりベッドに明かりを落としている。



「陸。。シャワー。。。」


「無理」


そのままベッドに座らされたアタシにまた深いキスが襲う。

そして一枚ずつ服を脱がされたアタシは上向きに寝かされた。



陸の細くて白い指が体に触れるとそれだけで体が反応する。どこで覚えてきたんだろうと思うほど陸はアタシの感じるところを知っていた。




「いい?」



「・・うん」


優しい目でアタシを見た後、陸の唇がアタシの唇から離れてゆっくりと下へとおりていく。


アタシの出す声に陸の呼吸が激しくなってアタシ達は一つになった。



外の光が陸の顔を照らす。


そんな愛しい陸の顔を見ながら握られた手を強く握り返した。





そしてアタシと陸は絶頂に達した。


それでも二人の体が離れることはない。




こんなに自分自身が感じたのは初めてだった。


そしてアタシの顔を見て嬉しそうに微笑む陸を見ると心から幸せを感じた。


「アズ」


そう言ってアタシを抱きしめる陸はアタシがまだ見たことのない男の顔をしていた。




「アズさんでしょ~笑」



「今だけアズにする~」



そう言った陸はいつもの陸でやっぱりカワイイ。




でもコンドームの箱は開いていない。ベッドの下に転がっているその箱を手に取り陸の顔の前に出す。



「意味ないし。。」



「ゴメン。。余裕なかったです。。」




「アホ。笑」




「次は必ず!!」




そう言ってもう一度アタシに優しくキスをした。