会社の駐車場に戻るとアタシは急いで部署へと戻った。
中山さんと一緒にランチなんて口が裂けても言えない。
そしていつものように携帯をチェックする。
陸?
着信履歴には陸の名前。
メールなら分かるけど電話って何かあったのかも知れない。
高校もまだお昼休みのはず。。
アタシはもう一度部署を出て陸に電話を掛けなおす。
呼び出し音が5回を過ぎた頃陸が電話に出た。
『もしもし陸?』
『アズさ~ん』
『どうしたん?』
『なんか声が聞きたくなっただけ。笑』
『も~心配したし。。』
陸の後ろでは友達の冷やかす声が聞こえていた。
みんなアタシの事知ってるのかな。。
年も?
そう思うと少し不安になる。
中には否定的な子もいるかも知れない。
その言葉に陸の思いも変わるかも知れない。。
そう思いながら後ろの声に耳をすましているとチャイムの音が聞こえた。
『あっお昼終わり~じゃアズさんまたうちでね』
『うん』
高校のチャイムを聞くとまた自分たちのそれぞれの置かれている状況が重くのしかかってくる。
はぁ。。
でも声が聞きたかったって。。
嬉しかったな。
そうにやけながら自分の席へと戻るアタシをまたようちゃんはニヤニヤと見ていた。
絶対間違ってる!!