「亮の事聞いた??」


やっぱりその話だっ!アタシもあの日帰った後の事を聞きたかった。


「少しだけ」



「なんか亮がマキちゃんにはまるのは分かるけど、まさかマキちゃんがアイツになぁ。。高崎が帰ったあともマキちゃん仕事の話をしてて亮が真剣に相談に乗ってたのが効いたのかな?笑」




「あ~マキはいつも相談を持ちかけられる方で、相談する事なんてなかったと思うんですよ。やっぱりそうやって頼りになる男の人って安心出来るんじゃないですか??」



中山さんはアタシの言葉に納得しながらセットになっているコーヒーを飲んでいた。


本当にあの二人付き合うのかぁ。。



「高崎は??」



「えっ?」



「どんな人がタイプ??」



急な展開になかなか言葉が出ないアタシはコーヒーカップに口をつける。


好きなタイプは年下の可愛い男の子。そう陸のような。。


でもアタシのずるい部分がでてそう答える事が出来ない。




「アタシも大人の男の人には憧れますっ」



そういって中山さんの方を見る。



それは嘘ではない。ずっと中山さんと話がしたくて少しでも会社で一緒になるとドキドキが止まらなかった。



でもそう言った事で陸に罪悪感のようなものが生まれた。




「そっか。」



そういって微笑む中山さんと目を合わせると何もかもばれそうでアタシは目をそらす。



「中山さんは??」



「俺??」




「彼女とかいないんですか?」



「いないよ。高崎なってくれる?笑」



冗談だと分かっていても顔はどんどん赤くなっていくのが分かる。


もぉ~本気にしてると思われるし。。


自分の中で気持ちを切り替えてアタシは中山さんの方を見る。




「も~からかわないでくださいよぉ~」




「からかってはないけどな。笑」





はぁ??




何かがおかしい。



26歳のアタシの人生は何かが変わり始めてる。。




ううん。違う。調子に乗るな自分!!