亮さんとマキ。。かぁ。。


その意外な組み合わせに驚きながらもまた電話するとだけメールを送り返す。


でもこの二人の付き合いが後々アタシと陸の関係を壊していくことになるなんてこの時は思ってもいなかった。





「これでカップル3組目だね。笑」


「だね。笑」



そう笑いながらアタシ達は朝食を食べる。


そして休み最後の日という事もあって二人で外へ出ることにした。



机の上の課題の山は見ないようにしながら陸は楽しそうに用意をしている。


そして押入れの奥にしまっていた自分の折りたたみ自転車を出してきた。




「え~これで??」


「そう。笑」



「二人乗り?」


「アズさんが前ね」



「え~!!!」



「嘘だって。笑」




そう言いながら軽々と自転車を持ち上げ部屋をでた。


アタシも部屋の鍵を閉め陸の後を追う。



エレベーターを降りると外はとてもいい天気で1月だと言うのに暖かかった。



「アズさん乗って~」



「重いよ?」



「知ってる。笑」




そう言って笑う陸の後ろについているステップに足を乗せ頭の上に手を置いた。



「え~そこ??普通肩とかに抱きついたりしない?」




「だね。笑」



アタシは体の重心を陸にかける。



「じゃあしっかり掴まってて」



「は~い」




アタシがナビをして近くの海へと向かった。


顔に当たる風は冷たい。


でもピッタリ陸の背中に引っ付いてる体はとても暖かかった。



信号で止まる度に後ろを振り向く陸と目が合う。


「アズさんの胸が背中に~笑」




「変態っ!!」



「男は誰だって変態なんです~」