「ｱﾀｼ6月に結婚する｣



『えっ?』


ｱﾀｼは一瞬言葉がでなかった。

喜ばしい事なのにｼｮｯｸを受けてる自分もいた。


「おめでとう｣



「ありがとう｣


遙は結婚、ﾏｷは仕事でﾄｯﾌﾟを目指す。

ｱﾀｼは?


年下の男の子にのぼせ上がってﾄﾞｷﾄﾞｷして。。


この瞬間に現実に引き戻されたような気がした。


「そっか。遙が結婚かぁ。。｣



そうしみじみというﾏｷは今まで見たことのないような表情をしていた。


「ｱﾀｼもそろそろﾊﾟｰﾄﾅｰ探さなきゃなぁ｣



ﾏｷはそういってﾋﾞｰﾙを追加注文した。



ｱﾀｼの携帯がﾀｲﾐﾝｸﾞ悪く鳴り響く。


「陸?｣


「あっ違う中山さん」

「あの中山さん??」



「早くでなよ」



「えっ。。。うん」



ｱﾀｼは少しためらいながら電話にでた。


『もしもし?』



『あっｺﾞﾒﾝな今いい?』


『はい』


『こないだの亮の紹介どんな感じかと思って』



『あ、まだちょっと』



その時ﾏｷと目が合った。

『中山さんちょっと後でかけ直していいですか?』


ｱﾀｼはそういって電話を切った。

そして軽い気持ちでﾏｷに紹介の件を話した。


ｱﾀｼが思うにはﾏｷが好きなﾀｲﾌﾟではないことも正直に言った。