ピンポーン




「あっ俺出るよ」



「お願い」





「アズ~お邪魔~」


そこにはケーキやお酒をたくさん持った遥と真山さんがいた。



「いらっしゃい」



「は~い。


てか。。。なにその指??」



あ。。。


そりゃ言われるよね。。。



「あっちょっと切っただけ。笑」


陸の方をチラッと見るアタシに遥は全てが分かったようだった。



「なるほどね。めっちゃ仲良さそうやん。笑


  Hした?」




そればっかり。。


「してないって」



コタツに入って話をしている陸と真山さんに聞こえないように小声で話す。



「チューは?」



「えっ??」



うわぁ~アタシ今完全に動揺した。。



そんなアタシの変化をこの人が見逃すはずがない。




「ふ~ん。笑


その話ゆっくり聞かせてもらおうか?」




いきなり隅に追いやられたアタシを陸が不思議そうに見る。




「遥~この話はマキには。。。」



「分かってるって。笑」




遥の分かってるほど怖いものはない。






ピンポーン




『マキ!!!!!』



アタシは恐る恐るドアを開けた。




「い、いらっしゃい。。」



「何?」



「ううん。入って入って」




この人の勘もなかなか恐ろしいものがある。



みんなの会話を気にしながらもアタシは鍋の準備をしていた。




でも遠くで聞こえる笑い声が気になって仕方ない。




「陸~カセットコンロ出して~」



「はいはい」



グツグツと沸騰する土鍋を持っていこうとするアタシを座らせて陸がコンロにのせて火をつけた。





「陸~優しいやん~」



「エエ男やなぁ~」



遥とマキに褒められて照れる陸は嬉しそうだった。


そしていろんな意味で恐ろしい新年会が始まった。