あの軽いノリの男に紹介できる友達なんていない。


でも中山さんの頼みだし。。


陸の事が本気で好きだし大切に思っているけど中山さんにも嫌われたくなかった。



この中途半端にどちらからもいいように思われたいと思うせこい考え方が後々自分の首を絞めることになった。





「陸お昼食べよ~」



「いいです。」



またそんな事を言う。



アタシはすねてる陸をそのままにしてキッチンに向かった。



そして冷蔵庫に入っている残り少ない食材を並べる。




よしっ。


フライパンで炒め始めるといい匂いがしてくる。




その匂いに釣られて陸が出てくる。


「お腹すいた?笑」




「・・うん」




「なにもなかったけど陸が好きな物は作れそうやから」




「まじ?」



「まじ。笑」




待っている間に陸はレコードを回す。



そんな陸を見ながらまたアタシの顔はにやける。


このままじゃアタシの顔がたるみっ放しになるぅ!!




もうそれでもいいゃ。。




アタシは前からどちらかと言えば年下が好きだった。



でもさすがに高校生なんて想像さえしたことがなかった。




実際に今アタシの部屋には高校生がいる。



はぁ。。


もう一度陸の姿に見とれてからこれは完全に犯罪だと思った。




マキに言えるかな。。



これはかなりの勇気がいる。



引かれたらどうしよう。。いや。引くよね。




「陸~できたぁ」



「いぇ~いスパゲッティー!!」




「機嫌直してね」




「その話はまだ終わってないから」




・・やっぱり



ここから陸の恐ろしい尋問が始まった。