『えっとぉ。。』



『あ、ゴメンゴメン。まずは明けましておめでとう』



『おめでとうございますっ』


『新年会するって言ってたの覚えてる?』



『あっはい』



『でさぁ。。』



中山さんはなんだか言いにくそうに話を続けた。



『・・はい?』



『前行った亮の店でするんやけど、亮が高崎に誰か女の子紹介して欲しいって。。』




『あぁぁ〜』




『ゴメン。無理だったらいいからな。』




『いやっ探しときますっ!』




『・・ゴメンな。じゃあ次の土曜の夜で。あっ俺そこまで迎えに行こうか??』




それは困る。


アタシは駅まで行くことを伝えて電話を切った。



まだ片手にはドライヤーを持ったままで髪の毛もまとまってなかった。



でもドライヤーを置いて寝室にいる陸の様子を見に行く。





「陸〜」



「いません。」



「またまたぁ。。」




「っでさっきの男は??」




「上司」




「なんで休みの日に電話かかってくるの?」




毛布を被ったままの陸の声はこもって聞こえる。


アタシはその毛布をとって陸の顔を覗きこんだ。



「ヤキモチ?」



「答えになってないけど?」




「あ〜新年会の事で」



「ふ〜ん」




そう言って陸はまた毛布の中に引きこもった。


ヤキモチとか妬いてくれるんやぁ〜。



なんだか嬉しい。。


でも亮さんの紹介の話にはなんとなく気が乗らなかった。