日曜日、涼を引っ張ってお店へ連れて行った。


「はあ?ジュエリー?」 


「うん。いいから、いこう!」


「ふぅーん、行くか」


私はこの日のために、ちゃんと昨日準備してきたの。


お店に入って、すぐ店員さんに声をかける。


見ただけでわかったらしく、すぐに持ってきてくれた。


昨日予約した、おそろいのネックレス。


「ありがとうございました!」


店員さんの声を背に受けて、私達は店を出た。


涼は、私が受けとったものが、気になるらしい。


ずっと、箱を見つめている。


わかりやすいなぁ。