ピー


『瀬那、声が聴きたい。
 でも、まぁ、そんなわがまま言えないな。
 
 これが最後になる。
 何も言わずに家を出たこと、本当に悪かった。
 そうでもしなくちゃ、決意が鈍る。
 実は


 




 記憶を売ることにした。
 
 瀬那との思い出も、今までの思い出も、全部。
 だから、お別れだ。
 今まで、ありがとう。
 
 本当に、瀬那のこと、





 愛してる』