「あ、笑ったニコッー
よかったぁ~。」
「プッハッ……へ??フフッ」
ダメだ、笑いが止まらん…………。
それより、なにがよかったんだ??
「さっきからずっと、
悲しそうな顔してたから……。ヘヘッ」
私、ずっとそんな顔してたんだ……。
「おいおい、イチャイチャすんのは終わり。
ちょっと、皐月。腹出せ腹。」
「ん。」
皐月がお腹を出す。
族の総長とは思えないぐらい、真っ白。
でも、程よいぐらいに筋肉がついている。
そんなお腹には撃たれた跡が
痛々しく残っている。
「……よしっ、異常なし。
もう帰ってもいいぞー。」
「じゃ、帰る。蓮南ちゃん、行こっ!!!!!!ニコッ」
「え、もういいの??」
「なんの異常もねぇ奴が此処にいても
邪魔だからな。」
そんなこんなで、私たちは倉庫に帰った。