ピッピッピッピッ
静かな病室に機械の音だけが響く。
……。
皐月……死んじゃうの…………????
皐月が死んだら……????
また、ひとりぼっち????
「はぁはぁはぁはぁ………………。」
呼吸が段々と荒くなる。
また、一人になるの????
また、あんな寂しい思いを
しなきゃいけないの????
「はぁはぁはぁ…………………。」
やだ……やだっやだっやだっ……。
ギュッ。
握っていた皐月の手が握り返してきた。
「…………蓮南……ちゃん……????」
「さっ……つっき……????」
皐月が目を覚ました。
「蓮南ちゃん????大丈夫????」
「皐月!!!!!!皐月!!!!!!」
良かった……。
あれ……なんか頭がクラクラする……。
「ちょっ、蓮南ちゃん????深呼吸、深呼吸。」