「ねぇ、君!」




あの人、何独り言言っているんだろう。




そう思いながら、歩いていると、その男子が、いきなり私の目の前に来てこう言った。




「あのさ、あんた、立花だよね?」





えっ、何で知ってるの?




っていうか、誰?





そして、背の高い男子を見上げると、





それは、私と同じ名字の、