「熱あるじゃん。大丈夫か?」


あたしは素直に首を振る


「とりあえず、寝転がると良いよ。そこのベッド使いな」


大翔はあたしを自分のベッドに寝かせてくれた


ふかふかで気持ちいい


「さっきからその子話さないけど、なんで?」


「姉貴、その言い方止めろ。樹里が不安になる。その前に自己紹介すれば?」


そういうと女の人はあたしに笑顔を向けた


「大翔の姉の相馬七瀬です。宜しくね」


この人、大翔のお姉さんだったんだ


相馬七瀬(ソウマナナセ)さん


綺麗で可愛らしい人


笑った顔が大翔とそっくりだった


《寺田樹里です。声が出なくて話すことが出来ないんですが宜しくお願いします》


と書いたボードを見せて自己紹介をした