_____パン!!パン!!


開けた途端、クラッカーの音が鳴り響く


「「「「お誕生日、おめでとう」」」」


状況を理解するのに時間がかかった


「樹里、おめでとう」


大翔に言われてゆっくりと状況を理解した


「樹里、おめでと。皆、樹里の誕生日を祝いたいって集まってくれたんだ」


放心状態のあたしに近づいて来た佐々木先生が言ってくれた


見渡すとあたしの大好きな人達


奏哉さん家族、奈那に勇悟くん、佐々木先生。


「直樹さん達も来たかったみたいだけど、来れないって。ちゃんと許可は得てるからな」


大翔には感謝しなきゃ


「樹里、紹介するよ。娘の梨莉」


先生が紹介してくれた娘さんにあたしはお辞儀をした

「樹里ちゃん、宜しくね?名前が似てるから一度会ってみたかったの」


確かに名前が似てる


「不安になる必要はない。樹里のこと理解してくれてる人達ばかりだから」


「おねーちゃん、ローソクのひ、けして」


花菜ちゃんに言われてローソクの火を消した


拍手が巻き起こった


恥ずかしいけど、嬉しい