「樹里の行きたい所に連れてってやる」


この人はどうしてここまで優しいんだろう


あたしには勿体ない


「でも、夜は用事があるから近場でな」


夜の用事の内容が気になったけどあえて聞かなかった


《大翔と居られればそれでいい》


他は要求しない


「樹里はもう少しワガママ言っても良いんだよ」


あたしの頭を撫でながら言ってくれた


《ワガママ言ってるよ》


「俺は樹里に甘えてほしい。ワガママ言って欲しいんだ」


そういってくれるなら甘えて良いんだよね?


「とりあえず、ショッピングモールに行こう」


あたし達はショッピングモールへと向かった


恥ずかしいけど自分から大翔の手を握ってみる


それに気付いた大翔は微笑んでくれた