「ボードとペン持ってソファーに座ろう」


大翔に促されソファーに座る


「樹里、おはよう」


「おねーちゃん、おはよう」


ふたりに挨拶をされお辞儀をする


「樹里、誕生日おめでとう」


____あっ、あたし今日誕生日だ


「この、状況だと忘れてたな」



大翔に図星をつかれる


「樹里、せっかくだから楽しんで来いよ。」


あたしは頷いた


しばらくボードを使って話した後、電話は切れた


「樹里、誕生日おめでとう。」


大好きな人に言われてあたしは幸せ


「本当は1番に言ってあげたかったけど、やっぱり家族が1番かなって。」


大翔はちゃんと考えてたんだ
 

「樹里の誕生日、いっぱい思い出作ろうな」


嬉しくて泣けてくる


「まだ、泣くのは早いぞ」


優しく微笑み撫でてくれる


落ち着いてきたあたしを見て大翔は出掛ける準備を始めた