「俺は樹里しか見てません。初めて好きになった子が樹里で良かったって思ってます」


大翔は真剣な面持ちで先生に話していた


「大翔、樹里のこと頼んだぞ」


その言葉に大翔は力強く頷いた


「樹里、さっきの言葉にの意味はな。大翔が学生時代の奏哉に似てるからだよ」


大翔と奏哉さんが似てる？


「奏哉も花歩のことを一途に想ってたからな。それに大翔は真剣に俺の話を聞き俺の目を見て話してくれた」


この人、観察力が凄いんだった


「１番はちゃんと樹里のことを理解して支えようとしてくれてることだな」


先生はコーヒーを啜りながら話していた


「仲良くしないとダメだぞ？」


ポンポンとあたしの頭を撫でていた


「大翔、あの準備は出来てるから。って奏哉が言ってた」



「分かりました。ありがとうございます」


ふたりの話しについていけないあたし


話すことだけ話して先生は帰って行った