「お前、樹里ちゃんのおかげで両親との会話、増えただろ?」


亮介の言葉に素直に頷く俺


まさにその通り。


樹里のおかげで親父や母さん、姉貴と会話する回数が増えた


「樹里ちゃんのおかげで笑うようにもなってるしな」


「樹里の笑顔って癒されるんだよ。」


樹里が笑ってくれるから俺もつられて笑う


樹里と出会って世界が変わったんだ


「大翔って笑うと可愛いよな」


「褒めてんの?貶してんの?」


“充分、褒めてるんだよ”と言われた


亮介はいくつか財布を見て回って目星をつけていた


「決まったか?」


「迷うなぁ~。でも、これかな」


迷った挙げ句、黒の皮素材の長財布にしていた


派手すぎずシンプルすぎず亮介らしい