《お父さん、お願いがあるの》
あたしはボードに書いてお父さんに見せる
「俺にお願いってなんだ?」
お父さんは不思議そうな顔をした
《あのね、いつか声が出て話せるようになったらまた2人で旅行に来たい》
お父さんとたくさんお話したい
「分かった。また2人で来ような」
とあたしの頭を撫でながら言ってくれた
良かった、怒られなかった
「声が出ないことでたくさん不安だったり不便だったりするだろうけど、樹里のペースでゆっくりな」
“焦る必要はないよ”と言ってくれた
家族の存在は大きい
そして、大翔や冬華、奈那、琴音の存在も…
薬に頼ることなく安心して眠りに就くことが出来た。
……お父さんの温もりに包まれながら。
あたしはボードに書いてお父さんに見せる
「俺にお願いってなんだ?」
お父さんは不思議そうな顔をした
《あのね、いつか声が出て話せるようになったらまた2人で旅行に来たい》
お父さんとたくさんお話したい
「分かった。また2人で来ような」
とあたしの頭を撫でながら言ってくれた
良かった、怒られなかった
「声が出ないことでたくさん不安だったり不便だったりするだろうけど、樹里のペースでゆっくりな」
“焦る必要はないよ”と言ってくれた
家族の存在は大きい
そして、大翔や冬華、奈那、琴音の存在も…
薬に頼ることなく安心して眠りに就くことが出来た。
……お父さんの温もりに包まれながら。

