「そこには樹里も入らなきゃダメだぞ?」


俺の言葉に樹里は首を傾げた


「樹里と樹音、直樹さん。3人で撮ることに意味がある。だから、俺が撮ってやるよ」


せっかくの大事な家族なんだから。


「不思議な顔、してるな。俺も写真撮るの好きだから。」


それを聞いた樹里はニコッと微笑んだ


「外、出てみるか?」


俺の言葉に樹里は渋い顔をした


「樹里、此処でなら大丈夫だろ?ビクビクしなくて良いんだよ。大翔君も冬華ちゃんも居るんだから」


「冬華がダメなら俺で良ければ相手する。無理はしなくて良いからな」


無理に外に連れ出すより樹里の気持ちの整理が出来てからの方が良いと思った


「ゆっくり考えると良い」


直樹さんだって急がせないみたいだ