「あれ?樹里、もう出てたのか?いつもより早いな」


カメラをいじってるとお父さんが戻ってきた


《不安になったから早めに戻ってきた》


「今は落ち着いたか?」


お父さんの顔見たら安心した


「よいしょっと」


呟きながらあたしの隣に座る


「たくさん写真撮れたみたいだな」


写真を撮るのが凄く楽しいんだ


あっ、プレゼント渡さなきゃ


《お父さん、プレゼント》


そう書いたボードを見せて先ほど買ったプレゼントを渡した


「えっ、俺に?」


《いつも迷惑掛けてばっかりだから…》


こういう時にしか渡せない。


「気遣わなくて良かったのに…」


“でも、ありがとう”と笑ってあたしの頭を撫でてくれた