しばらく抱き締めた後、樹里を前に向かせまた後ろから抱き締めた


恥ずかしそうにしてる樹里だけど、落ち着くらしい


樹里は抱き心地良くて離したくなかった


「歩けそうか?」


俺の問い掛けに頷いていた


「直樹さんが起きたらリビングに来いって言ってたよ」


《じゃあ、行かなきゃだね。教えてくれてありがとう。》


樹里はゆっくり立ち上がる


ホワイトボードと携帯を持ってからリビングに向かった


「直樹さん、連れて来ました」


話せない樹里の代わりに俺が知らせる


「ありがとう。樹里、座りなさい」


樹里は恐る恐るソファーに腰掛けた


思いっきり顔が強ばってる


「怒らないからそんな緊張しなくても大丈夫。渡したい物があるんだ」


直樹さんはテーブルの上に紙袋を置いた