「樹音にとっての樹里はどんな存在?」


俺は樹音を抱き上げながら聞いてみた


「お姉ちゃんは話せなくても樹音の大事なお姉ちゃんだよ。お姉ちゃんは優しいから大好き。」


樹音は笑顔で答えた


「樹音ー?お散歩行くけど行く?」


「おばあちゃーん!!行くー!!パパ、行ってきて良い?」


直樹さんは頷いていた


樹音は散歩に行ってしまった


残された俺と直樹さん


「樹里はね、1人で頑張りすぎて倒れたりすることもある。話せない分、分かってもらえないこともあるしな。」


直樹さんは樹里の頭を撫でながら話していた


「樹音が他の同い年の子に比べて大人びて頼もしいのは樹里を支えてあげたいからなんだよ」


確かに小学1年生には見えないな。