「引っ越して来たばっかりだからまだ片付いてないけど…。此処が樹里の部屋だよ」


直樹さんは一つの部屋のドアの前で止まった


「俺が入っても良いんですか?」


“もちろん”と直樹さんは頷いた


入ってみるとベッドに横たわっている樹里の姿


「さっき、樹音が言った通り樹里が発作を起こすと誰にも止められない。だから、何かあったら大翔君、頼んで良いかい?」


冬華の大事な親友


直樹さんや樹音に話を聞き助けてあげたいと思った


「俺で良かったら冬華と一緒にサポートします」

「ありがとう。冬華ちゃんだけだと無理な部分もあると思うんだ」


……確かにそうだな。


「お兄ちゃん、お姉ちゃんを宜しくね?」


「分かった。可愛い樹音の頼みは聞かなきゃだな」


樹音は頼もしい妹だ