買い物を終え公園に戻る


「大翔、時間ある?」


「あぁ、樹里は姉貴が取っちゃってまだ帰って来ないだろうしな」


あの姉貴には勝てる気しないし


「樹里ちゃんとキスしたの?」


コイツは何を言い出すかと思えば。


「いや、付き合い出してからはそういうことはない」


「はっ?大翔のことだから遊んでるかと思った」


コイツは驚きを隠せないようだ


「遊んでるって…。樹里は大切だから怖がるようなことはしたくない」


樹里が怖がるようなことをしたら冬華や琴音に怒られる


「只でさえ声が出ない樹里なんだ。話せないから言いたいことが言えないだろ?樹里が良いって言うまで待ってる」


それが俺が樹里に出来ることの1つだから。