どれも美味しくて箸が進む


誰かに弁当を作ってもらうなんて久しぶりだ


「ご馳走さま。また作ってな?」


《全部食べてくれてありがとう。外で食べると美味しいね》


確かに美味いな。


それを倍以上、美味いと思えるのは樹里と一緒だから。


動物園に行くのに荷物は減らしておきたくて再び家に戻り弁当箱を置いた


動物園までは歩いて行けるので樹里と手を繋ぎ動物園へと向かった


2人分のチケットを買い園内へ入る


「樹里はお金の心配しなくて大丈夫だからな。此処は俺に出させて。」


チケットを買っている俺の隣で不安そうにしてたから。


「此処は樹里の気分転換の為に来たんだ。今は思いきり楽しもう」


不服そうな顔をしていた樹里だけど納得したみたいだ