他愛のない話をしている間、樹里は眠っていた


良く寝るな、コイツ。


「樹里、そろそろ着くから起きろよー。」


直樹さんの声に反応して樹里はゆっくり目を開けた


「樹里、おはよ」


樹里はまだ眠たそうだが渋々起きていた


「樹里、せっかくだから楽しんで来なさい。大翔くん、娘を宜しく頼むよ。」


2人して頷くと直樹さんは車を発進させた


荷物を置くために家の前まで送ってもらった


「親父も母さんも仕事だし、荷物置いて公園で飯食べよう。腹減った」


樹里の作った弁当食べんの楽しみなんだ


一旦、俺の部屋に荷物を置き必要なものだけを持って近くの公園へ向かう


公園には誰も居なくて静かだった


そして、久しぶりの公園に懐かしさを覚えた。