一息をつき樹里のところに戻る


パイプ椅子を持ってきて樹里の近くに座る


すると、樹里がゆっくりと目を開けた


パイプ椅子の音で起きたか。


「樹里、起きた?」


小さく頷いた樹里を見てナースコールを押した


樹里は俺の制服の裾を引っ張った


「樹里の近くに居るから大丈夫。」


看護師さんがやってきて検査をしていた


「落ち着いてるみたいですね。何かあったらナースコールを押してください」


俺が頷くと看護師さんは樹里に微笑んでから出て行った


「もう大丈夫。安心して良いよ。今はゆっくり休もうな」


俺の言葉を聞いて樹里はキョロキョロして何かを探しているみたいだ


「もしかして、ボード探してる?」


樹里が表情を変えたから当たりだな