「樹里、目覚ますよね?」


冬華も不安なんだな…


「あたしがもう少し早く知らせてればこんなことにはならなかったよね」


上條も何処か申し訳なさそうだ


「大翔くん!!」


車から直樹さんが顔を出す


「忠彦から事情は聞いたから。病院に行くから乗って」


「はい。分かりました。2人とも、連絡するから此処までな」


冬華も上條も心配そうな顔をする


「冬華ちゃん、ちゃんと連絡するから今は待ってて。」


直樹さんの言葉に冬華は頷き上條と共に帰って行った


「直樹さん、ごめんなさい。俺、樹里を守れなかった」


今になって申し訳ない気持ちが押し寄せてきた


「大翔くん、自分を責めるのは止めろ。今は何も考えなくて良い」


それだけ告げると直樹さんは病院に車を走らせた