……

ピピピピ…と煩い音が聞こえる、
わたしは間宮葵、今日から高校生っ!

「…こう…こ、せ…?」

さっきいったようにわたしは高校生、そう、今日からね!

物凄い勢いで起きる葵、
とても普通とは言えない血相で
飛び上がり、枕元にあった、小さなくまさんの目覚まし時計に手を伸ばして叫んだ。

「うわぁぁあ?!遅刻!!遅刻しちゃうううぅぅう!!!」

現在時刻は午前7時59分
とても今日入学式のひとが起きる時間ではない。

「と、とりあえずいかなきゃ…」

そうつぶやいて、葵は階段をおりて行く。

「おはよう!おかあさん!」

「あら!まだいたの?おはよう!」

淡い茶色のうぇーぶのきいた綺麗な髪、それを一つに束ねている美人、これが葵のお母さんである。

「お母さん朝ごはんいらない!着替えたらすぐいくから!」

お母さんに、そういいのこし、葵はまた部屋にもどり、着替えた。

そして、

「いってきます!!!」

と大きな声でいい、その家を飛び出した。

後にはははが、

「あら、まぁ騒がしいこね」

と笑っていた。