眉を下げて必死に頷く彩を見て、少し落ち込んだ。
そ、そんな嫌なんかな…?

部屋の前までくると、彩がパッと俺より早くドアを開けた。

「わあ…。」

俺の部屋は無駄なものが多い。
ゲームやら、DVDやら、香水やら…。

黒いソファの前にはガラスのテーブル。
そこに荷物を置き、
ソファに腰をおろす。

「モノトーンだね。こういうの好き。」

「ま、モノトーン、かなあ。」